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「登山の暑さ対策」服の色で温度がどれくらい違う?知って涼しく快適に!

夏の熱中症対策として、前から気になってた色によって温度がどれくらい違うのかの実験をしてみました。

実験で使う道具と測定方法

  • アルコール温度計
  • 網(地熱を拾わないように)
  • 折り紙
  • フェルト
  • ストップウォッチ

使う温度計は誤差の少ないアルコール温度計で同じ物を3本揃えました。

測定方法は、網の上に置いて、日陰で温度を安定させてから直射日光に当てて、1分毎の温度を計測していきます。

温度計の誤差は2本は一緒で1本は0.5℃低めでした。

低く出た温度計は外気温に使用します。

色で温度が違うのは想像できそうですが、実際どれくらい違うのか調べてみました。

比較する色は、無し、黒、白の三パターンです。黒は暑いと言われてますが、どれくらい差があるんだろうか?

実験当日も夏日の猛暑で外気温は約36℃で風は微風です。それではやってみましょう。

※日射しの強さで最高温度が変わります。なので各実験の色での上昇幅と温度差を参考にして下さい。

黒と白で温度はどれくらい違う?

最初の実験は折り紙を使いました。

包んでいるので風の影響はほとんどないです。

日陰で温度が安定してから、

直射日光に当てます。

当てた瞬間からみるみる温度が上昇してきました。

10分間の測定結果

なし
スタート 35.5 36.0 36.0
1分 38.5 38.0 40.5
2分 39.5 39.5 44.5
3分 41.0 41.0 47.8
4分 41.5 42.0 50.0
5分 40.0 41.5 49.8
6分 40.3 41.5 50.0
7分 40.6 42.0 50.3
8分 39.9 41.8 50.0
9分 39.5 41.5 49.8
10分 39.4 42.0 49.5

日に当たってからの黒の上昇はヤバいです。5分くらいで温度は安定しましたが温度差はかなりありました。

黒は暑いですね。

通気性で温度は変わる?

次の実験は素材をフェルトに変えてみました。折り紙より通気性が良い分ちょっとは涼しくなるのかが気になる所です。

温度計にフェルトを軽く巻くだけです。

サイドは開いてて少し風が通るようになってます。

10分間の測定結果

なし
スタート 34.5 35.0 35.0
1分 37.8 37.0 39.0
2分 39.0 38.0 41.8
3分 40.5 39.0 43.6
4分 41.0 40.0 45.5
5分 41.2 40.8 47.0
6分 40.1 40.8 47.0
7分 40.0 40.3 46.9
8分 41.0 40.5 47.3
9分 40.0 40.0 46.8
10分 40.1 40.1 47.0

変らず黒は高めでした。ただ通気性が良い分少し涼しい結果になりました。

5分くらいで温度は安定するようですね。

登山でよく見る赤と青でどれくらい違う?

おまけとして、登山で良く見かける赤と青色でも実験してみました。(赤は若干薄い赤です)

個人的には青の方が涼しいイメージですがどうでしょうか?

それではやってみましょう。

10分間の測定結果

なし
スタート 35.2 35.8 35.8
1分 37.2 37.8 38.8
2分 37.8 39.0 41.0
3分 38.0 40.2 42.8
4分 38.0 40.5 43.5
5分 39.8 41.9 45.8
6分 39.5 42.0 46.4
7分 38.8 41.8 46.0
8分 38.0 41.5 45.5
9分 37.4 40.8 44.5
10分 37.5 40.7 44.2

(他の実験の時より日射しが弱めでした)

青の方が涼しいと思ってたけど違いましたね。

まとめ

予想通り黒は暑い事がわかりましたが、こんなに違うとはビックリでした。

日陰ではほとんど一緒でも、日射しに当たると一気に温度が上昇しました。

実験結果から1番涼しい色は通気性のいい白になります。黒と比べて約7℃も低い結果になりました。

涼しい順 白>赤>青>黒 でした。

無しは低いように思えますが、髪の毛が黒なら黒の結果なるので暑いでしょう。

夏に暑さ対策をするなら通気性のいい白がオススメですね。

逆に冬は黒を着た方が、日が出た時に暖かくなりますね。

わたしは青と黒の服装をしてるので暑さ対策としてはNGでした。

Tシャツと帽子を白に近い色にするだけでかなり涼しく感じるんでしょうね。

秋もまだまだ暑い日はあるから暑がりな人は変えてみてはどうでしょうか?